現代美術家・澤田知子がキュレーションを兼任する展示会『Interactions』開催決定!

国内外で活躍する現代美術家・澤田知子がキュレーションを兼任し、同じく写真を使ったアプローチにより、現代アート界で注目される栗棟美里、須藤絢乃とのグループ展『Interactions』を開催いたします。
本展は、ポートレイト作品を作り、コンセプトの本質的な部分に同一性が見られる3人で構成されております。存在の不確かさや曖昧さといった見えないものをイメージに落とし込み、見ることを通して人間の存在について問いかけていること、その問いかけの中で見る見られる関係について個々の視点を展開します。
また、タイトルの”Interactions”は相互作用と翻訳される言葉で「3人の作品が影響しあう」という意味と「見る見られる」「実在と不在」などそれぞれの作品に含まれている関係を象徴しています。
会期中には、3人によるトークショーやポートフォリオレビューを開催いたします。

『Interactions』Curated by Tomoko Sawada 概要
【日程】 2024年6月13日(木)~17日(月)
【営業時間】 13:00~18:00
【定休日】 火・水 
【入場料】 無料
【場所】 Laugh&Peace Art Gallery(大阪市中央区難波千日前3−15 吉本本館)
https://laugh-peace-art.com/

★栗棟美里、澤田知子によるポートフォリオレビュー
【日時】2024年6月15日(土)
①14:00-14:15 ④15:00-15:15
②14:20-14:35 ⑤15:20-15:35
③14:40-15:55 ⑥15:40-15:55
お1人様15分(6名様まで) 
チケット発売日 4月22日(月)11:00 ~
【前売りチケット】5,500円(税込)
チケット購入 https://yoshimoto.funity.jp/r/interactions/
レビュー中も展示はご覧いただけますがレビューの見学不可、申し込みご本人様のみのお時間となります。

★栗棟美里、澤田知子、須藤絢乃によるトークショー
【日時】 6月16日(日) 14:00-15:30
参加費無料 トーク後、サイン会あり

▼プロフィール

<澤田知子>
成安造形大学写真クラス研究生修了、現在は同大学客員教授、関西学院大学非常勤講師。キャノン写真新世紀、木村伊兵衛写真賞をはじめ国内外で審査員としても写真に関わる。学生の頃よりセルフポートレイトの手法を使い内面と外見の関係性をテーマに作品を展開、世界各地で展示。2000 年度キヤノン写真新世紀特別賞、2003 年度木村伊兵衛写真賞、NY 国際写真センターThe Twentieth Annual ICP Infinity Award for Young Photographer など受賞多数。出版物は写真集と絵本。
https://tomokosawada.com/
https://www.instagram.com/tomokosawada_artist/

<栗棟美里>
1988 年兵庫県生まれ。2013 年京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程版画分野修了。現代美術家、 京都精華大学芸術学部非常勤講師。 自らが撮影した写真を支持体とし、その上から描画を施すミクストメディアの手法で、一貫して美・存 在・時間・生命といったものの本質を問い続けてきた。近年は、インターネットを介した情報過多社会の 中で「見る」という行為の本質とは何かをコンセプトに作品制作を行っている。
https://www.misatokurimune.com
https://www.instagram.com/m.kurimune/

<須藤絢乃>
1986 年大阪生まれ。2011 年京都市立芸術大学大学院修士課程修了。東京工芸大学非常勤講師。実在する行方不明の少女に扮したセルフポートレイト「幻影 Gespenster」で2014 年キヤノン写真新世紀グランプリ受賞。国内外での美術展、アートフェアに出展しながら、フォトグラファーとしても活動。2020 年ZINE「薄荷 The peppermint magazine」を創刊、さまざまな表現者とコラボレーションしながら出版活動も精力的に行う。
https://ayanosudo.tumblr.com
https://www.instagram.com/ayano_sudo/

▼アーティストコメント

<澤田知子> 
私は普段の自分とは別人に見えるよう変装し、大学在学中からセルフポートレイトの手法を使い30年近く作品を作り続けています。作品では人はどのように他者を見て判断しているのか?ということや、外見と内面はどのように関係しているのか?ということに興味があります。今回は似たコンセプトを持つ3人の作品が多角的に影響し合う空間がどのようなものになるか?とても楽しみです。ぜひその空間を体験しに遊びに来てください。

<栗棟美里>
私は今回の展示で、「実在しない人物」たちをモデルに作品を展開しています。これは「見る」ことを通して、私たちの認識する世界・リアリティとは何か…という問いかけがメッセージとして込められています。今回展示する3人ともが、そういったテーマを作品の根幹に持つ同じ「写真表現」ではあるものの、アプローチとイメージは三者三様です。各々の視点での「存在」への再考が、皆さまの新たな発見に繋がる展示になるように感じます。3人ならではの共鳴と化学反応をぜひお楽しみください!

<須藤絢乃>
フォトグラファー/アーティストとしてのさらなる可能性を実験するために2020年より始めたZINE「薄荷 The Peppermint Magazine」は本棚に仕舞える美術作品をイメージしてこれまで異なったコンセプトで6冊の本を刊行しました。アートギャラリーで初めて平面作品として展示される濃密で耽美な「薄荷 The Peppermint Magazine」の世界を楽しんでいただけましたら幸いです。