アトリエピストジャム
COLORFUNKY PANEL-JAMS
中学生のころ、人間はいつかかならず死ぬのに、
なぜ生きているんだろう、なぜ生きなければならないんだろう、
なんのために生きているんだろうと本気で悩んでいた。
当時の僕の口癖は「むなしい」で、実際何をしていてもむなしかった。
ことあるごとに「むなしい」と口にするので、よく父にしかられた。
生きる理由が見つからないのに、生きているという状態がつらかった。
祖父にその悩みを打ち明けると、
人間は幸せになるために生きているんだと簡潔な答えが返ってきた。
心が軽くなった。
僕の幸せは、人を笑わせることと絵を描くことだった。
それから、これが僕の生きるテーマになった。
30年経ったいまでもそれは変わらない。
あの中学生は芸人になり、なんと今回個展を開かせていただけることになった。
作品は、数年前から描きためた
カラフルな300枚以上のかまぼこ板アートと
黒板アートとキャンバス画。
かまぼこ板アートは、愛らしいサイズ感と板の厚みで
作品自体が自立するところが気に入っている。
1枚でもかわいいのに、たくさん並ぶとよりポップさが増し、
さらにかわいく見える。
会場に足を運んでくださったかたの
心をはずませる作品が、一つでもあることを祈っている。