おかけんたの「えぇ~アート」#02

すぐる画伯「ぼくはやぁねこ展 in おおさか」


♪えぇ~ 夭逝の鬼才画家エゴン・シーレの展覧会、『レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才』(東京都美術館※会期終了)。そのショップで販売されていた、漫画風の吹き出しがあるイラストのステッカー。

『もったいな、ジ・エンド』

エゴン・シーレ「28才死去 スペイン風邪め~ !!」

お墓「おいおい これからって時に!!」

ちょっと待ったりぃーなバレリーナ!
グスタフ・クリムトとも関係があったエゴン・シーレ。その展覧会グッズで、お墓がエゴン・シーレにツッコミ入れてるなんて、なんちゅーことを。・・・オモロいやんかいさぁー!!

そんなエッジの効いたステッカーの制作者は、すぐる画伯。すぐる画伯は元々芸人志望で、2016年に吉本興業の養成所、NSC東京校の22期生として入学。講師の前でフリップネタを披露したところ、「絵を伸ばした方がいい」と言われ、イラストレーターの道へ進むことに。絵は一枚で完結するほのぼのとしたものを描きたかったそうですが、やり方がわからず暗中模索。タイトルは端的に?予想を裏切る?など、試行錯誤の末に絵をインスタアップし、その結果トークライブで生み出したキャラクター『やぁねこちゃん』が大バズり!フォロワー数が劇的に伸び、20万人以上に!!

そんなすぐる画伯の展覧会「ぼくはやぁねこ展 in おおさか」が、LAUGH & PEACE ART GALLERYで開催中(画像①)。作品は、1月31日に発売された書籍『1日1ページで癒される 366日、やぁねこといっしょ』の、iPadで描いたイラストを366枚キャンバスにスキャンしたedものの他、アクリルキャンバス作品やグッズを販売。

やぁねこちゃんがヘッドホンをしている4/17の作品。世界一近距離のヘッドホンステレオ、ちょっとノッてるのがカワイイ(画像②)。

画像①
画像②

8/12のヨーヨー釣りしている子供に一言、「釣れますか?」。ヨーヨーがふぐに見えてきます(画像③)。

毛糸を水晶玉に見立てて占っているアクリルキャンバス作品、『それ毛糸だよ』。まさに、もつれにもつれた関係のご相談(画像④)・・・と、私も思わず絡みたくなる作品の数々。そう、アートは作品との対話。コミュニケーションツールなんです。

画像③
画像④

観るものを笑顔にしながら、季節ごとの風情も楽しめるこの展覧会。
すぐる画伯は、会期中の特別企画「サシ似顔絵 in おおさか」(予約終了)で、22日(月)まで在廊予定。インスタでは味わえない、ファンに直接会ってのサシ似顔絵に「来た!本当にいたんだぁー !!」と、超ご満悦。春の陽気に誘われて、やぁねこちゃんに366日癒されちゃいましょうよぉ~ ♫


すぐる画伯
「ぼくはやぁねこ展 in おおさか」

日時:4月18日(木)〜4月29日(月)
※4月18日~22日 13:00-20:00
※4月25日~29日 13:00-18:00
※4月23日・24日は休館
会場:LAUGH & PEACE ART GALLERY
(大阪市中央区難波千日前3-15 吉本本館1F)
料金:入場無料


おかけんた
1961年3月28日生まれ。1983年に漫才コンビ「おかけんた・ゆうた」を結成。1986年「第17回NHK上方漫才コンテスト」優秀賞、1997年「第32回上方漫才大賞」奨励賞、1999年「第34回上方漫才大賞」大賞など。
並行して、アート分野で活動を開始。1994年〜1995年「東京国際AU展」作品展示(東京都美術館 )。1995年株式会社スプーン公募展でグランプリを受賞。1996~98年「OCHA(大阪コンポラリーヒューマンアート)」をプロデュース。2014年からは「京都国際映画祭~映画もアートもその他もぜんぶ~」 でアートプランナーを務めた。「ART FAIR TOKYO」アートトーク (2007年~2010年)、「ART OSAKA」イベントMC (2008年~2012年)、「草間彌生 永遠の永遠の永遠」 国立国際美術館 ギャラリートーク (2012年)、ギャラリーA-LABのアドバイザー(2015年~)、京都精華大学客員教授(2018年~2020年)、「茨木映像芸術祭」審査員(2021年)、「Any kobe2022」トークイベント (2022年)などを歴任している。